Home » 医療 病気 治療  » 「頭を悪くさせるウイルス」に44%の人が感染していたという事実が発覚

「頭を悪くさせるウイルス」に44%の人が感染していたという事実が発覚

感染すると脳の海馬に影響を与え、人間の認識能力を低下させるウイルスの存在が報告されました。調査では被験者の44%が感染していたこのウイルスの感染経路は不明で、人体には「無害」であるとのこと。 Chlorovirus ATCV-1 is part of the human oropharyngeal virome and is associated with changes in cognitive functions in humans and mice http://www.pnas.org/content/111/45/16106.abstract Scientists Discover a Virus That Subtly Changes the Brain to ‘Makes Humans More Stupid’ http://www.ibtimes.co.uk/scientists-discover-virus-that-subtly-changes-brain-makes-humans-more-stupid-1474010 今回のウイルスはネブラスカ大学とジョンズ・ホプキンス医大の共同研究によって偶然に発見されたもの。研究者らはもともと別の目的で研究を行っていたので すが、健康な人の喉からATCV-1というウイルスと合致するDNAが発見されたことが「人の頭を悪くさせるウイルス」の報告につながりました。 ATCV-1はこれまで湖や池で緑藻類に感染しているものが発見されており、人間には感染しないと考えられてきましたが、今回の発見で「人間にも感染すること」と、さらに「感染すると認識能力の低下をもたらすこと」が分かりました。 調査は92人の健康な被験者を対象としていたところ、そのうち44%の人の喉からATCV-1が採取されたため、研究者らは彼らの脳の視覚情報の処理速度 と正確性、そして集中時間のスパンを測定。その結果、喉からATCV-1が採取された人は採取されなかった人に比べて7~9点ほどテストの得点が低かった そうです。 その後、さらに研究を続行し、今度はハツカネズミの消化管にATCV-1を注射してウイルスの影響を観察しました。ATCV-1を注射したハツカネズミと そうでないハツカネズミを迷路の中に入れたところ、ATCV-1を注射したハツカネズミは道を見つけるのに時間がかかると同時に、新しい障害物や新しくで きた道には注意を払わないという結果が観測されました。ATCV-1はマウスの海馬に影響を与え記憶や学習能力、シナプスの可塑性に関わる遺伝子を書き換 えていることが判明し、ATCV-1に感染した人は注意力が散漫になり、空間認識能力も低下すると考えられているわけです。 免疫系を攻撃せずに人間の体に影響を及ぼす微生物の存在が証明されたのは、これが初めてのこと。研究を行ったRobert Yolken教授は「これは『無害の』微生物が人間の振るまいや認識能力に影響を及ぼす顕著な例です。多くの人は親から受け継いだ遺伝子によって区別され ますが、いくつかの遺伝子の変更は微生物によってもたらされます」と語りました。 なお、ATCV-1の感染経路はまだ確認されておらず、「ATCV-1が池の中に存在するから泳ぐのをやめよう」という手段では感染を防げない可能性もあ ります。「今回の発見はまだ始まりに過ぎません。エボラ出血熱やインフルエンザのように、体にダメージを与えて去って行くウイルスもありますが、人体にダ メージを与えずに影響を及ぼすウイルスはATCV-1の他にもあるはずです」とYolken教授は語っています。 ギックリ腰の治療

コメントを残す